ダイエットサプリメント・ダイエット・健康・抗酸化薬で超未熟児の失明を防ぐ

　米国に於いて未熟児網膜症は小児の失明原因の第1位であり、妊娠28週以前にうまれる子どもの約半数において見られる疾患である。この症状は網膜における正常でない血管成長によって起こるとされており、妊娠期間の短縮に伴ってリスクは増大する。rhSOD(ヒト組み換えCu/Znスーパーオキシドディスムターゼ)と呼ばれる銅・亜鉛の抗酸化成分を摂取することによって、超未熟児として出生した場合でも未熟児網膜症が進展するリスクが低下できるようだという研究。 302人の期日前出生時を対象にランダム化し検討、rhSODもしくはプラセボとしての気管支肺異形成症予防薬を摂取させて比較した。コホート全体では、rhSOD群とプラセボ群に有意差は見られなかった。しかしながら、26週以前にうまれた72人の子どもでは、rhSOD群で22%未熟児網膜症の発症が少なかった。さらに25週以前でうまれた子どもでは、その減弱率が53%までアップしていたのである。 未熟児網膜症から失明にいたるまでのプロセスをストップさせるような手段は徐々に開発されつつあるが、未熟児網膜症そのものの発症を低下させるような手段は、現状のところ存在していない。そのため、抗酸化成分を用いた本研究の成果は、今後の未熟児網膜症予防に有効な示唆を与える可能性があるようだと研究者が指摘している。 本観察研究をもとにした、今後のさらなる精査が期待される。