ダイエットサプリメント・ダイエット食品と月経前症候群にはカルシウム

　月経前症候群(PMS)あるいは月経前不機嫌性障害（PMDD）の治療で提唱されるハーブ、ビタミン、ミネラルの有効性を判断するために、無作為比較試験（RCTs)の証拠を系統的に検討することを目的とした研究。
　検索は2008年4月まで行われ、Clinical Evidence、Cochrane Library、Embase、IBID、 IPA、 Mayoclinic、Medscape、MEDLINE Plus、Natural Medicines Comprehensive Database及びInternetを用いてハーブ、ビタミン、ミネラルのRCTsが検索・検討された。見つかったRCT研究は10篇であった。
　カルシウムには明らかな効果があるようであった。チェストベリー、ビタミンB6も有効と思われた。予備的研究からイチョウ葉、マグネシウムピロリドン、サフロン、セントジョンズワート、大豆、ビタミンEにも可能性があるようだった。しかし、イブニングプライムローズ(月見草)油、酸化マグネシウムが効くという証拠は見つからなかった。
　結論として、調査したうちカルシウムだけがPMS患者の健康効果を裏付ける良好な証拠が見つかったが、より大規模で長期の試験が必要と付記している。