「米国国民健康栄養調査(NHANES)2003〜2006年」のデータから、高血圧症の既往歴がない18歳以上の成人4,528人を対象に横断分析を試みた。食品および飲料(フルーツジュース、清涼飲料水、菓子パン、キャンディー)についての摂取調査票を検討した。
交絡要因調整後の結果から、研究対象者の平均果糖摂取量74g/日(甘味清涼飲料水2.5/日に相当)を超える量と、高血圧リスク上昇との間に関連が認められた。また、果糖の摂取量が増えるにつれ血圧カットオフ値も上昇し、臨床的な関連も示唆された。
「今回の結果から、甘味料添加食品により果糖を多く摂取すると、高血圧症の既往有無に関わらず、果糖単独で血圧上昇との関連が認められた。今後、果糖の低摂取と高血圧症および合併症の予防効果についても検証が必要だ」と研究者らはコメントしている。
|