ラテンアメリカとカリブ地方の高齢者における肥満と身体障害の関連性についてのテキサス大学ガルベストン医療ブランチからの研究報告。
SABEプロジェクト参加の6都市(ブリッジタウン市(バルバドス)、サンパウロ市(ブラジル)、サンティアゴ市(チリ)、ハバナ市(キューバ)、メキシコシティ市(メキシコ)、モンテビデオ市(ウルグアイ))の65歳以上の住民6,166人の調査から、ラテンアメリカでも肥満高齢者が増加しており、それが日常生活レベルでの身体活動障害の原因のひとつになっているようだという。
肥満高齢者の増加には地域差があり、ハバナ市では13.3%に過ぎないが、モンテビデオ市では37.6%だった(米国では60歳以上の男性37.1%、女性33.6%)。
また普通体重者に比べて、肥満高齢者(BMI≧35)は、歩行や入浴などの生活動作に支障をきたすリスクが高い(オッズ比=1.63)ということが明らかとなった。
地方から都市部への人口移動、食習慣と生活のその他の側面の西洋化が要因と示唆している。
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