一日100kcal減らすことを実践するため、ヒルらは2002年10月から「活気付くコロラド(Colorado On the Move)」プログラムを立ち上げた。このプログラムは、ヒルがセンター長を務めるコロラド大学の人類栄養学センターで研究された内容を実践するもので、米国立保健研究所(NIH)や米国疾病管理予防センター(CDC)、その他多くの企業、団体などにサポートされている。プログラムの目的は、州民が楽しく無理なく運動をしてより健康になることである。ジムに通ったりジョギングをするのではなく、普段より少し多く歩こう、と謳っている。既に、16週間このプログラムを実施した参加者の結果が分析され、参加者のうちの85%が一日2000〜2500歩多く歩くことに成功したという(10)。(これについての論文は学術誌に投稿中。)これが習慣づき、減量につながるかどうかは一年以上経過しないとわからないということだが、肥満増加が抑えられることが期待されている。