美容・健康にはサプリメントとダイエット食品

　サプリメントの吸収率とのことですが、サプリメントには明確な定義が無く、非常に多くの食品がイメージされているようです。
ここでは、補給・補完を目的とする意味で、主に、食事摂取基準の定められているビタミンについてお答えします。

　ビタミンに関しては、通常の食事から摂取した時とサプリメント等から摂取した時の吸収率の違いについての幾つかのデータはあります。しかし、栄養素の吸収率は利用者の栄養状態によって異なります。つまり吸収率は変動するものと考えられるのです。
例えばビタミンCは体内濃度が少ない時は、そのほとんどが吸収されますが、体内濃度が飽和している状態では吸収率が低下します。食事摂取基準2010年版に食事から摂取した場合と遊離型の物質を摂取した場合の吸収率に関する情報が出されていますので参考にして下さい。下記にその抜粋をご紹介します。

　各ビタミンの吸収率
ビタミンA：　油に溶かしたβ-カロテンサプリメントに比べて混合野菜のβ-カロテンは1/7 程度（DRIでは1/6としている）。
ビタミンB1：　食事中のビタミンB1 は遊離型ビタミンB1の60% 程度。
ビタミンB2 とナイアシン：　米飯を主とした食事では遊離型リボフラビンもしくは遊離型ナイアシンの60％ 程度。
ビタミンB6：　米飯を主体とする食事の場合には相対生体利用率は73％程度。
ビタミンB12：　正常な胃の機能を有した健康な成人においては、食品中のビタミンB12のおよそ50％。
葉酸：　パンを主食にした場合、食事中の葉酸のおよそ50％。
パントテン酸：食事中のパントテン酸は遊離型パントテン酸の70% 程度。
ビオチン：食事中のビオチンは遊離型ビオチンの80% 程度。
ビタミンC：食事中のビタミンCもサプリメントのビタミンCも90%（ただし、摂取量が増えると、吸収率は低下する）。

　尚、上記の各成分の吸収率は、サプリメント製品の製造工程・方法による影響は考慮されていませんのでご注意ください。