アトキンスの低炭水化物ダイエット、別名セレブ御用達のハリウッド・ダイエット、が相変わらず欧米のマスコミをにぎわしているようだが、最近、栄養学界の中では、中程度脂肪ダイエットを見直す動きが高まりつつあるようだ。ニューヨーク州立大学のクリスチーネ・L・ペルクマン(Christine L. Pelkman)らの低脂肪ダイエット(脂肪エネルギー比率:18%)と中程度脂肪ダイエット(同:33%)の血清脂質プロフィールへの影響を比較検討した論文が『米国臨床栄養学雑誌』79巻に掲載されている(Pelkman, CL et al.: Effects of moderate-fat (from monounsaturated fat) and low-fat weight-loss diets on the serum lipit profile in overweight and obese men and women. Am J Clin Nutr, 79:204-12 (2004)。