年齢とは、個人が誕生してからの時間のことを指し、ライフステージとは、実年齢に対応する社会的役割および期待のことである。ポスト産業社会の現代において、体重と肥満は、年齢が増すに従って増加し、人生の終わり数十年では減少する傾向にある(Brown 1991; Fliegal et al 1998)。各年齢における体重パターンに対する生物学的影響と社会的影響の相対的な寄与率を紐解くのは難しい。運動量は、年齢が若いほど高く、高齢になるほど低くなる傾向がある(Martinez-Gonzalez et al 1999)。食事パターンもライフステージによって様々で(Devine et al 1998)、摂取カロリーと体重に影響を及ぼしている。年齢とライフステージは、一貫して体重と肥満に関連があり、幼い子供と高齢者ほどやせていて肥満になりにくい。
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