カフェイン入りのコーヒーを多量に摂取するヒトは、視力低下や視力喪失の可能性が高まるかもしれない、という米国ブリガム婦人病院からの研究報告。
看護師健康研究参加者の78,977名と医療職追跡調査参加者の41,202名を対象にした調査のメタ分析によって、一日に3杯以上のカフェイン入りコーヒーを摂取するヒトでは、落屑緑内障(または落屑緑内障疑い)のリスクが高まることを発見した(相対リスクRR = 1.66、p trend = 0.06)。
カフェイン入りのその他の飲料、すなわちソーダ、茶、チョコレート、あるいはカフェイン抜きのコーヒーの摂取ではリスクは高まらなかった。
主任研究者のカン博士は語る。「北欧は世界でもっとも落屑緑内障の多い地域です。北欧は、また世界で最もコーヒー消費量の多い国でもあります。我々は以前の研究において、 原発開放隅角緑内症のリスクとコーヒー消費が関連することを発見しており、落屑緑内障とコーヒー消費の関係に思い至ったというわけです。」
また「これは最初の報告であり、コーヒーが本当に緑内障に関与しているかどうかは、さらに別の研究によって追試される必要があります。それはまた他の食事や生活習慣におけるリスク因子の研究につながる可能性もあるのです」としている。
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