ダイエットサプリメント・ダイエット・健康・血圧はそんなに単純なものじゃない

　携帯型自動血圧計(ABPM)を使用することで、高血圧の有病率をより正確に測定できるのではないか、という論説記事。全国健康栄養調査の方法に携帯型血圧管理を取り入れることで、高血圧の発症を正確に表し、管理されていない高血圧の人の割合を減らすことができるだろうという。 2012年9月4日に、疾病管理予防センター（CDC）は、最近の『疾病率および死亡率週報』(MMWR)において、高血圧を循環器疾患のリスク因子であると定義した。また、下記のNHANESの報告に示されている値は、米国民における高血圧とその悪影響がさらに懸念されるものであった。 ・米国内にはおよそ3600万人の管理されていない高血圧の人たちがいると推定され、2600万人が昨年少なくとも2回医師に受診している。 ・2200万人に近い人たちが自分が高血圧と自覚しているが、症状は管理されていない。 ・1600万人の人たちは薬を服用しているが、血圧は管理されていない。 1960年代より、CDCは血圧計を用いて上腕動脈圧を測定するおなじみの血圧計を使用してきた（この診断方法は1880年から使用されている）。論説の中で、米国高血圧学会の会長であるウィリアム・ホワイト博士と前任の会長であるトーマス・ギレス博士らは、この方法では患者の高血圧を正確に診断するのに限界があると懸念している。そして高血圧に関する全国統計を改善するため、全国健康栄養調査(NHANES)の方法に携帯型自動血圧計(ABPM)を取り入れることを提案している。 多くの医師と高血圧の専門家は、ABPMが高血圧を正確に判断する優れた方法であると認識していて、例えば白衣性高血圧、抵抗性高血圧、夜行性高血圧などを適切に診断できるようになると考えている。ABPM は高血圧患者を診断するだけでなく、患者に血圧管理ができているか否かを識別する手段ともなるとみている。 また医療施設においては、ABPMにより医師や健康管理者がより適切な診断を患者に行うことができると考えられる。全国健康栄養調査のスクリーニング手段として、ABPMは米国内の高血圧の発症率をより正確に把握することができるだけでなく、より適切に国家的な健康イニシアティブを立ち上げて、管理されていない高血圧の割合を減らすことができるであろう、としている。