ダイエットサプリメント・ダイエット・健康・栄養サプリメントで初期のアルツハイマー症状を改善

　コリン、ウリジン、DHAという3種の機能成分を含む栄養サプリメント、スーベナイド(Souvenaid)がランダム化プラセボ対照臨床試験において、アルツハイマー病の初期症状のある患者の認知能力を改善したという米国マサチューセッツ工科大学（MIT)からの報告。 259名の患者を対象に6ヶ月間の試験が実施された。対象者は、ランダムにスーベナイド群とプラセボ群に振り分けられた。 最初の3ヶ月では、両群共に言語記憶能力の改善が見られたが、続く3ヶ月の間に対照群は悪化したにも関わらずスーベナイド群では持続して改善が観察されたという。 臨床試験脱落者は極めて少なく、97％が試験を完了した。また深刻な副作用は観察されなかった。 今回の試験では脳波測定（EEG)も行ったが、スーベナイドの服用によって典型的な認知症のパターンから正常化へのシフトが観察された。 今回の対象者は、認知症スケールの平均値が25(1-30で30は正常)のアルツハイマー病の初期状態にあるだった。以前の研究から、進行したアルツハイマー病患者では効果がないことが示唆されているという。 研究者らは今回の効果を神経再生能力の高まりと考えており、病気が進行した段階ではすでに多くの神経が修復不可能なまでに破壊されているため、効果がみられなかったのだろうと推測している。 現在、アルツハイマー病ではないが軽度の認知症のある患者を対象にした2年間の臨床試験を実施中であり、良好な結果がもたらされそうだと、研究者らは期待している。