2009.4.2, EurekAlertより: 15-23歳の若者2,516人の食事、体重状態、体重管理行動、痩せ薬や下剤の使用、アルコール摂取を、セント・ベネディクト・カレッジ、セント・ジョーンズ大学、ミネソタ大学、テキサス大学の共同チームが調査した結果から。
目的:現在または過去の青春期(15-18歳)及び若年成人期(19-23歳)におけるベジタリアンの特徴を調査し、菜食主義、体重、食事摂取量、ウェイトコントロールの相関関係を調べる。
計画:ミネソタの人口に基づいた研究データ(プロジェクトEAT-U:ティーンの摂食)を用いた横断分析。
設定:被験者は2004年に郵送された調査と食物頻度アンケートに記入。
被験者:2,516人の男女(年齢15-23歳)。
主な転帰尺度:体重状態、食事摂取量(果物、野菜、脂肪、カロリー)、健康に悪いウェイトコントロール行動。
分析:社会経済学的状態と性別に関するコントロールモデルの多重回帰は、現在ベジタリアン、過去ベジタリアン、今まで一度もベジタリアンでない男女の、青春期(15-18歳)及び若年成人期(19-23歳)におけるコホート内での有意差を検査したもの。
結果:被験者は、現在ベジタリアン(4.3%)、過去ベジタリアン(10.8%)、今まで一度もベジタリアンでない(84.9%)と確認された。青春期(15-18歳)及び若年成人期(19-23歳)におけるコホート内で、ベジタリアンは、ベジタリアンでない人々に比べて果物、野菜、脂肪において健康的な食事摂取量だった。若年成人男女で現在ベジタリアンの人々は、今まで一度もベジタリアンでない人々より過体重や肥満の傾向が少なかった。青春期男女や若年成人男女で現在ベジタリアンの人々は、ベジタリアンでない人々と比較した時に、制御を失った過食症を報告する傾向が高かった。青春期男女で元ベジタリアンの人々は、今まで一度もベジタリアンでない人々よりも、極度に不健康なウェイトコントロール行動に従事する傾向があるようだった。また、若年成人男女で元ベジタリアンの人々は、現在ベジタリアンまたは今まで一度もベジタリアンでない人々よりも極度に不健康なウェイトコントロール行動に従事する傾向があるようだった。
結論と関連:青春期男女と若年成人男女のベジタリアンは、果物や野菜摂取に関連した健康効果を経験する可能性があり、若年成人男女にはそれに加えて過体重や肥満リスク減少の利益を経験する可能性もある。しかし、元ベジタリアンは極度に不健康なウェイトコントロール行動リスクが高い可能性がある一方で、現在のベジタリアンは制御を失った過食症リスクが高い傾向にある。障害性の摂食行動リスクを査定するときに、臨床医学者が現在または過去におけるベジタリアン状態について尋ねることは、有益だと推測する。
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