ニューヨークにあるマウントサイナイ医科大学からの新しい研究報告によれば、野菜と果物のがん予防効果は、極めて弱いものでしかないとのことです。
研究者らは、欧州10カ国142,605人の男性と335,873人の女性を対象に1992-2000年にかけて食習慣、生活習慣とがんの発症率についての調査を行いました。
平均8.7年の追跡調査中に、3万人以上のヒトが、がんになりました。
研究者らがこれらのデータを分析した結果、野菜と果実の摂取量と全がん発症率の間には、弱いけれども有意な負の相関関係があることがわかりました。つまり確かに予防効果はあるらしいがとても弱いものだということです。
具体的には、1日に野菜と果実を200グラム摂取すると全がんのリスクが約3%低下します。この効果は女性の場合には野菜だけでも見られました。
研究者らは、野菜と果実は心臓病予防効果など多くの健康上の利点を持つのだから、現在の推奨を変更する必要はない、とコメントしています。
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