ダイエットサプリメント・ダイエット食品とゲノムとDNA

　新手法により、従来スニップス（SNPｓ）のような微小単位で議論されてきた遺伝子変異を領域として認識し、遺伝子配列全体の全体像を描けるようになったという。従来のＤＮＡ解析は、ＤＮＡ分子鎖を2000以上に細断したものから再構成するものであり全体像を見誤りがちであった。また、変異の多いＤＮＡの繰り返し部分が研究を滞らせる要因になっていた。
　光マッピングシステムはＤＮＡ検体に含まれる数百万の塩基対を分子にそって一瞬でバーコード状に読みとる。読み取られた結果はデータベースにストックされ検索することができるので、他のバーコード情報とつなぎ合わせてＤＮＡ全体を再構築でき、変異部分もピンポイントでわかる。さながらズームとワイドビューが瞬時でできるグーグルマップのＤＮＡ版であるという。
　新システムの構築には流体挙動の研究、膨大な分子量の遺伝子を扱うための顕微鏡やコンピュータシステム構築が求められた。とうもろこし・寄生虫・細菌解析・19世紀にアイルランドでじゃがいも飢饉を起こしたカビなどいくつなの記念碑的なDNA解析研究を経て、ついに本来の目的であるヒトゲノム研究に応用された。
　この新システムの開発により解析期間は30日に短縮された。
　研究者らの次なる目標はヒトゲノム解析所要時間をより短縮するシステムの構築であり、実現すればヒトゲノム解析が1時間以内ででき、１件１０００ドル未満のコストでできるようになるとし、遺伝学の分野にスピードと低コストを実現することができるという。