牛肉や豚肉の摂取と乳がんに関係があるという報告はいくつもあるが、今回米国アルバートアインシュタイン医科大学の研究チームは、それは肉に含まれる鉄分とは関係がないようだと報告している。
116,674名の閉経期女性を対象として6年半追跡調査したところ、3,396名が浸潤性乳がんを発症した。
総鉄分、肉由来の鉄分、赤肉由来の鉄分およびヘム鉄の摂取量はどれもほぼ同じ値であり、摂取量のもっとも低い群に比べてもっとも高い群のリスクが上昇する傾向はまったく見られなかった。ヘム鉄の場合、もっとも高い群のもっとも低い群に対するハザード比は、1.01であった。
ただし鉄サプリメントや若いころの鉄分摂取量についての情報がないので、それらが寄与する可能性は未知であるようだ。
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