2008.11.27, EurekAlertより: 肥満は少しずつ甘さの味覚を鈍らせ、より甘いものを多く食べる食習慣と関連するかもしれない、というラットを使った実験報告。痩せていて健康なラットと肥満ラットに電極をつけ、味に対する神経細胞の反応を観察した。蔗糖を口に入れた時、肥満ラットは痩せ型健康ラットに比べ、50%神経細胞の反応が少なかった。一方、より糖度の高いものを口にした時は、痩せ型健康ラットに比べ、肥満ラットの神経細胞はより活発に反応した。長い間甘い物を多く食べ続けていると、徐々に神経信号が弱くなり、満足感を感じる脳の報酬系に影響を与えているのではないかと推測された。脂肪や糖分を多く含む加工食品の継続的な消費が、神経信号を弱め、より多くの消費量と肥満に結びついているのではないか、と研究者は指摘した。
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