ダイエットサプリメント・ダイエット食品とストレス

　心理社会的ストレスは確かに体重増加のリスク要因なのかもしれないが、実質的にはほとんど影響がないようだ、というユニバーシティ・コレッジ・ロンドン等研究チームのメタ分析による研究報告。

　研究者らは、Medline、PsycINFO、Science、PubMedの4つのWEBサイトの検索（2009年1月まで）を行なった。検索条件として、心理・社会的ストレスと肥満の関係について縦断的な前向き研究であること、またストレスとBMI、体脂肪、体重、胴囲、胴囲、ウエスト・ヒップ比のいずれかの関係について言及されていることとした。

　採択された14の論文のうち、ほとんど（69%）の研究で、ストレスと肥満の関係に有意差は見られなかった。 有意差がみられた研究では、ストレスが肥満に正の影響を与えていると結論づけていたものが25%、逆の影響を与えるとしたものが6%だった。

　なお、ストレスが肥満に与える影響が強く見られたのは女性より男性で、追跡期間がより長く、研究の質の高いものである傾向があったという。